「クールジャパン」は、1990年代末に生まれた「国家ブランディング」という概念をもとにして行われています。国家ブランディング活動のパイオニアは、同時期にイギリスが行った「クール・ブリタニア」でした。
当時はオアシスやブラーのような「ブリット・ポップ」全盛の時代で、それを国がかりでバックアップし、イギリスはクールな国であるというイメージを世界に広めようとしたのでした。
ところが今「クール・ブリタニア」といえば、自嘲と皮肉の言葉でしかありません。多額の税金を注ぎ込んだのに目に見える結果は出ず、それどころかその軽薄な宣伝手法により、イギリスの対外イメージを傷つけたとさえ言われています。
最近最も活発に国家ブランディング活動をしているのは韓国ですが、一部の発展途上国は別にして、日本では嫌韓ムードを醸造し、台湾や中国でも同じ状況で、またアメリカやヨーロッパでは国家によるアイドルのセールスを嘲られています。
というように国家ブランディングには、成功例というものがありません。それなのに日本は、失敗例に学ばず今同じことをしているのです。
賢者は歴史に学ぶってやつだね。